鉄拳シリーズはコマンドやコンボなどが難しいため、初心者お断りと思われることが多いです。この記事では「鉄拳8」の内容を掘り下げ、本当に初心者お断りなのか、どう楽しめばいいのかを紹介しています。
目次
鉄拳は「初心者お断り」?
最新作「鉄拳8」には、初心者の方でも遊びやすい要素が多いです。2024年で30周年を迎える鉄拳シリーズですが、今から始めるのも大歓迎。
とはいえ、すぐに成果が出ないこともあります。初心者同士なら互角に戦えますが、どうしても強い相手には歯が立たず、最初は負けることも多いでしょう。鉄拳に限らず格闘ゲームは、マイペースに長く遊ぶものとお考えください。
最初はソロプレイでキャラを動かしたり、簡単なコンボを覚えたりするだけでも楽しめます。難しいことは後々覚えるとして、まずはコンボを決めたり、相手を負かしたりする爽快感を味わってみましょう。
もし勝てずに気持ちが萎えたら、一度ゲームから距離を置き、気が向いたら帰ってくるのも普通のことです。そんな「辞めたり再開したり」の繰り返しも含めて、数年単位で遊べるのが魅力と言えます。
鉄拳8の初心者向け新要素
鉄拳8の主な新要素は、次の5つです。どれも経験者だけでなく、初心者にとっても嬉しい内容と言えます。
- スペシャルスタイル
- 一部コマンドの簡略化
- ヒートシステム
- ファイトラウンジ
- プラクティスの充実
スペシャルスタイル(簡単操作)
スペシャルスタイルとは、各ボタンにコンボ・下段攻撃・パワークラッシュなどが割り振られた簡易設定のことです。ボタン1つで本格的に戦えるので、まだ実戦での攻め方に慣れないうちは活用してみましょう。
ただし立ち回りがワンパターンになるので、慣れたら通常の設定に戻すのがおすすめです。通常のほうが「単純すぎて飽きてしまう」ことも避けられます。
一部コマンドの簡易化
鉄拳の中には、使用難易度が高いキャラがいるのも事実です。しかし、ヒート中は最速風神拳を出しやすくなる一八や麗奈などは、過去の三島キャラに比べると使いやすいでしょう。
他にも、キングの投げコンボ(一部)やリーのジャスト入力技など、難しいキャラでもハードルが若干下がりました。簡単なキャラとしては、シャヒーンやクラウディオなども鉄拳7から続投。
ヒートシステム
鉄拳8の新要素「ヒートシステム」。ヒート状態になると、一部の技がパワーアップしたり、ヒート状態限定の大技を出したりできます。どのキャラも強化されるので、ヒート状態=攻め時と分かりやすいのが魅力です。
ファイトラウンジ(コミュニティ)
ファイトラウンジとは、複数の施設が集まったオンラインロビーのことです。グループで対戦できるバトルエリアや鉄拳道場(プラクティス)などに加え、その場でオンライン対戦を始めたり、他人の動きを記録したゴーストと対戦したりもできます。
ソロプレイでも練習が捗り、他のプレイヤーとも交流できるのが魅力です。淡々と対戦をこなしていた鉄拳7に比べると、ソロプレイの充実度は段違いと言えます。
プラクティス(トレモ)の充実
プラクティスでは、キャラの状態や相手の動きなど、鉄拳7と同じく詳細な設定ができます。8ではさらに進化し、対戦のリプレイ中にキャラを操作したり、コンボを記録して確認したい所だけを操作したり、より的確な練習ができるようになります。
上達に欠かせないプラクティスの充実ぶりは、経験者はもちろん初心者にとっても大きな手助けになるでしょう。
オンライン対戦のマッチング中にもキャラとステージを選び、プラクティスを利用できるようになりました。
鉄拳(格ゲー)が流行らない?理由
近年のRPGやFPSなどの人気ジャンルに比べると、格ゲーの流行具合は控えめです。スト6やモータルコンバットも含めてビッグタイトルが続いていますが、鉄拳8はどうでしょうか。
初期費用が高いから
ほとんどが無料のソシャゲに比べると、家庭用ゲームは安い買い物ではありません。ソシャゲを遊ぶためのスマホは、もはや必需品なので初期費用には目を瞑れるかと思います。ただ、鉄拳8はソフト本体に加えて、対応機種であるPS5・PC(Steam)・Xboxのいずれかが必要です。
ソフト本体についてはセールで安くなる可能性は高いので、その時を待つのもおすすめです。鉄拳7でも頻繁にセールが行なわれ、Steamでは最低660円まで下がっていました。
高スペックのPCを用意できなければ、PS5でも十分遊べます。他タイトルの充実度も考えると、PS5かPCがおすすめです。
難しすぎるから
本気で勝ち続けるなら、鉄拳の立ち回りやキャラ対策などを極めないといけません。そのためには膨大なプレイ時間を費やし、時には座学(調べ物)も必要になるでしょう。たかがゲームのためにそこまで頑張るのは、気が引けるかもしれません。
一気に覚えるのは不可能だからこそ、長い目でマイペースに遊んでほしいと思います。
まぐれが少ない個人戦だから
カードゲームのように運の要素が絡むジャンルに比べると、格ゲーは100%実力勝負と言えます。「手札次第では強いプレイヤーにも勝てる」という性質に魅力を感じるなら、そのような「まぐれ」が起きにくい格ゲーは面白くないかもしれません。
二択という戦法は運にも見えますが、二択の状況まで追い込んだり、極端な二択を避けたりするのは実力のうちです。
また、チーム戦のFPS/TPSゲームに比べると、格ゲーは1対1の個人戦です。チーム戦なら上手い人にキャリーしてもらったり、負けたら他人にも責任があったりしますが、格ゲーは良くも悪くも自分次第。勝ったら自分を褒め、負けたら自分で反省するしかありません。
その点、1人でストイックに頑張りたい方は格ゲー向きと言えます。1人では心細いなら、鉄拳8にはファイトラウンジというコミュニティもあるため、そこで交流を図るのも良いでしょう。
初心者狩りに遭うから
ゲーム経験者による初心者狩りも、鉄拳が「初心者お断り」と言われる1つの要因でしょう。初見殺しのキャラや技を初心者に押し付けて、白星を稼ごうとする人はいる可能性が高いです。
プレイヤーの実力は段位(ランク)分けされているので、ほぼ同じ実力のプレイヤーと対戦できますが、上級者の(まだ段位を上げていない)サブキャラと当たる可能性も高いです。その際に狩られてしまうことがあります。
初心者狩りについては「どうか気にしないでほしい」と言う他ありません。初心者をいじめるのはそのプレイヤー自身の問題で、鉄拳というゲーム自体は初心者の方を歓迎しています。上級者に狩られても「キャラ対策の良い機会」と思うことをおすすめします。
【まとめ】マイペースで遊び続けたい
過去作に比べると、鉄拳8は明らかに初心者に寄り添ったゲームです。鉄拳が大好きな筆者のひいき目を抜きにしても「今が鉄拳の始め時」と自信を持って記しておきます。
お伝えした通り、格ゲーは長い目でマイペースに楽しむのがおすすめです。コンボや立ち回りなどをじっくりと研究し、より強い相手に勝つことで、爽快感や達成感を強く味わえます。気持ちが萎えたら一旦辞めて、気が向いたら帰ってくるのも普通のことです。
鉄拳を始めるにあたって、初期費用やハードルの高さは感じられますが、一度買えば数年先まで遊べるでしょう。グラフィックやストーリーなどの完成度も含め、素晴らしいゲーム体験ができると思うので、ぜひ遊んでみてください。
鉄拳8の製品情報
発売日 | 2024年1月26日(金) |
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム(3D) |
対応機種 | PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam) |
販売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
公式サイト | https://tk8.tekken-official.jp/ |
▼鉄拳8通常版はこちら