鉄拳8には、スペシャルスタイルや簡単なキャラクター、練習が捗るモードなどが揃っています。しかし、本当に初心者向きのゲームなのか?この記事では初心者の目線に立ち、鉄拳8の楽しみ方や難しさを解説しています。
目次
鉄拳8とは?
発売日 | 2024年1月26日(金) |
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム(3D) |
対応機種 | PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam) |
販売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
公式サイト | https://tk8.tekken-official.jp/ |
鉄拳8は、バンナムが制作する格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの最新作。世界累計で1000万本以上(参照)を売り上げた鉄拳7の続編です。
最大の特徴は、前後移動のみができる2Dではなく、横移動も含めた3D格ゲーであること。奥行きのあるステージで動き回り、空中コンボを絡めた爽快なバトルを楽しめます。
鉄拳8は本当に初心者向け?
多くの経験者やゲーム開発者からも「初心者向け」と推されている鉄拳8。
今作は初心者に配慮されたシステムが格段に増えており、過去の鉄拳と比べたら初心者向けで間違いありません。鉄拳は「技が多すぎる」「対策が難しすぎる」などで敬遠されますが、それを解決してくれるコンテンツが増えました。
初心者向け要素8選
- スペシャルスタイル
- ヒートシステム
- コマンドが簡単なキャラ
- 難しいキャラもお手軽?
- コマンドリスト
- ファイトラウンジ
- プラクティスやリプレイ機能
- オフラインモード
鉄拳8を手軽に楽しむための主な要素を8つ抜粋しています。
スペシャルスタイルで簡単操作
スペシャルスタイルとは、簡易化されたコントローラー設定のことです。各ボタンにコンボや下段攻撃などが割り振られ、ボタン1つで手軽に強い技を出せます。
三島一八に代表される最速風神拳のように、難しいコマンドもボタン1つでOK。スペシャルスタイルは対戦中も切り替えられるので「難しい技だけスペシャルに頼る…」という柔軟な使い方もできます。鉄拳は技が多いので、使う技を絞れるのも嬉しいです。
しかし、これだけでは立ち回りがワンパターンになったり、単純すぎて飽きたりする懸念もあります。慣れたら通常の設定に戻し、より本格的なコンボや立ち回りを覚えてみましょう。その方がやっぱり強い上に、飽きが来ずにやり込めます。
ヒートシステムが攻めのチャンス
鉄拳8の新システム「ヒート」。詳細はこちらの記事に譲りますが、簡単にまとめるとヒートは1ラウンドごとに1回発動でき、ヒート状態では自分の攻撃が大きく強化されます。
ヒート中は、1コマンドで大ダメージのヒートスマッシュを筆頭に、必殺技のような一撃が使えます。また、各キャラの主力技がパワーアップしたり、攻撃をガードされても体力を削れたりと、分かりやすい攻め時と言える状態です。
また、ヒートスマッシュとヒートバースト(一発でヒート状態になる技)は全キャラ同じコマンドなので、覚える手間も1つ省けます。
コマンドが簡単なキャラクター
鉄拳はキャラ数も技数も多く、難しいゲームと思われがちです。しかし、本当に複雑なキャラは一握りで、大抵のキャラは簡単なコマンドで動かせます。また、すべての技を覚える必要もなく、主力技さえ覚えれば十分です。
キャラクターは皆ビジュアルもストーリーも魅力的なので、まずは直感で好きな1キャラを選べばOK。そのキャラが本当に難しいと感じた時は、風間飛鳥やクラウディオなど、特に簡単と言えるキャラも候補に上がります。
難しいキャラもお手軽に?
▲風神ステップがお手軽過ぎる
コマンドが難しいキャラの一部は、先述のスペシャルスタイルに加えて、ヒート状態や簡易コマンドによって使いやすくなっています。その一例は次の通り。
キャラクター | キャラ解説 |
---|---|
仁、一八、デビル仁、麗奈 | ・最速風神拳がムズい三島系キャラたち ・ヒート状態なら最速入力でなくても最速扱いに ・麗奈はでもOK |
リー | ・ジャスト入力でパワーアップの技がムズい ・ヒート状態ならジャスト入力でなくてもOK |
キング | ・投げコマンドが多く複雑なプロレスキャラ ・今作では一部簡単になった |
これでも難しいキャラの部類ですが、過去作に比べると取っ付きやすいので、キャラが好きで使ってみたい方には朗報です。
コマンドリストの充実
キャラの主力技は当サイトでも取り扱いますが、ゲーム内のコマンドリストでも抜粋されています。実用性の高い技とその使い時がまとまっているので、1つの参考になるでしょう。
▼投げ抜けのボタンも表示
投げ技に対する投げ抜けボタンや、技の性能なども過去作より詳しく載っています。今まで無かったのが不思議なくらいですが、やはり初心者向けを意識した設計と言えます。
ファイトラウンジで交流
ファイトラウンジとは、他のユーザーも利用するオンラインロビーのことです。アーケードの筐体で対戦できるバトルエリアや、鉄拳ボール(ドッジボール的なミニゲーム)で遊ぶビーチエリアなどがあります。
バトルエリアでは、通常のランクマッチに加えて観戦やグループ対戦などもでき、ゲーセンに近い賑やかな雰囲気を味わえます。他のユーザーに近づくと、その人の戦いを記録したゴーストと対戦したり、フレンド申請したりもできます。
格ゲーの練習は孤独になりがちですが、多くのユーザーが集まるラウンジは活気があり、フレンド機能を活かした交流も可能。寂しい思いはしなくて済みます。
プラクティスやリプレイ機能も◎
▲オンライン対戦のリプレイ
初心者の方にはピンと来ないかもですが、対戦に慣れてきたら頼りたい練習機能もかなり充実しています。
- プラクティスではキャラの動きや状況などを細かく設定
- 技のコマンドやコンボなどを表示しながら練習
- 確定反撃(ガードした後の反撃)の練習もお手軽
- 全世界のオンライン対戦リプレイを記録(段位や鉄拳力で並べ替え可能)
- 対戦のリプレイ中にキャラを操作して復習可能
- リプレイ中のアドバイスも優しい(ガード後に反撃できる技や避けられる技など…)
前作から続く要素もありますが、特にリプレイ中にキャラを動かせるのは画期的な新要素です。上達を目指すなら、間違いなく活用したくなります。
また、他人のオンライン対戦もリアルタイムで全記録されるのはビックリ(直近999戦まで)。並べ替え機能によって上級者の対戦も簡単に見られるので、観戦だけでも勉強になりそうです。
オフラインモードも盛り沢山
▲初心者必見のアーケードクエスト
先述のプラクティスも含めて、鉄拳8はオフライン=ソロプレイも充実。初心者を導くアーケードクエストを筆頭に、大ボリュームのストーリー、キャラの動きを記憶して練習できるゴースト(AI)など…。キャラのカスタマイズも相変わらず自由度高いです。
もちろんメインは対人戦ですが、良くも悪くも「ひたすら対人戦」と言えた鉄拳7に比べると、純粋に遊べるコンテンツが多いです。いわゆるキャラゲーとしても楽しめるでしょう。
初心者には難しい要素もあるけど…
上記の要素から自信を持って「初心者向け」と言えますが、誤魔化さずに伝えると鉄拳は難しいゲームで、一口では語り切れないテクニックが満載です。しかし、細かいことは後回し、必要に応じて覚えればOKなのも事実です。
結果だけを求めるプロなら別ですが、大抵の人にとっては娯楽として遊べるのが第一。魅力的なキャラとともに爽快なバトルを楽しみ、上達すれば相手を打ち負かせる。鉄拳および格ゲーが楽しい理由はここにあります。
鉄拳8を続ける中で壁に当たったら、先述のプラクティスやリプレイなど、ゲーム内で完結する機能も助けてくれます。鉄拳に興味がある初心者や復帰勢の方なら、手に入れて後悔はしないでしょう。
セールや攻略情報を待つのも推奨
販売が始まった鉄拳8ですが、まずは様子見でもOKです。
価格の高さが気になる方は、セールを待ってみましょう。鉄拳8はエディションが3種類あり、一番安い通常版でも9,000円に上ります。そこで、鉄拳7では大幅値下げのセールも頻繁に行われたので、それを待つのも良い選択です。
また当サイトも含めて、2024年2月現在、攻略はまだまだ研究段階です。ある程度の時間が経ったら、出揃った攻略情報をもとにプレイするのも良いでしょう。
ランクマッチにしても、現時点では低段位帯でも強いプレイヤーと当たる可能性があります。
【まとめ】少しずつ覚えて楽しもう
鉄拳8では初心者に寄り添ったシステムが格段に増えました。初心者でも鉄拳に慣れるまでは早いかと思います。
しかし、対戦のレベルが上がると細かい立ち回りやキャラ対策などが求められ、挫折を味わうかもしれません。「難しくて初心者には無理」との見方もできますが、言い換えれば「長く遊べる、上達できる」のが格ゲーの良さです。
まずは向上心など考えず「簡単なコンボを決めて勝つ」くらいでOK。バトルの爽快感や面白さを味わい、細かいスキルは後から考えてみましょう。上達した先では「苦手なキャラや技を克服した」という達成感を何度も味わえます。
▼「鉄拳8」通常版はこちら
どのキャラが強いとかは不毛
結局強い人が使えば誰でも強い。
実装直後のリロイみたいなお手軽最強キャラとかはまだまだ論ずる時期じゃないよ。